危険区域でのモーターおよびベアリング温度の監視
課題
高濃度の浮遊粒子状物質が含まれるカントリーエレベーター内は、コンベアのモーターやベアリングの温度といった予知保全のためのデータを収集する上で極めて特殊な環境であると言えます。
本質的に安全なFlexPowerノードは、内蔵された電池で無線および熱電対に電力供給を行っており、電源やデータ伝送のための新しい配線を敷設することなく、モーターやベアリングの温度監視を行えます。
解決法
バナーのDX99ノードは、熱電対またはRTDを用いたモーターベアリングの温度監視に使用できます。このセンサおよび無線は消費電力が少なく、 電池の寿命は最高で3年間持ちます。
このノードによって温度データが集中制御システムにワイヤレスで送信され、そこでロギングと解析が行われます。ベアリング温度が予期せず上昇した場合は、モーターが焼き切れたり設備が損傷する前にメンテンナンスの手はずを整えることができます。
この環境での温度データの監視はリスクが高く困難であるため、ワイヤレス技術を使用しないという選択は実用性が低いと考えられます。モーターやベアリングが故障するまで待つしかない状況では 、予定外の設備停止によるダウンタイムと修理費用の支払いが余儀なくされます。
常時または一時的に設置したワイヤレスソリューションを使ってモーターの運転状態を監視することで、作業員は潜在的な故障を事前に知ることができます。
本質的に安全な環境でモーターを監視できる状況を整えることで、設備のより包括的な評価が可能になり、作業員へのリスクも最小限に抑えられます。