シングルステーション型ロボット溶接セルの安全防護
用途:ロボット溶接機の前方スペースのガード
課題:オペレータが危険に接近してきたときに警告する
解決法:AG4シリーズのセーフティレーザースキャナ
メリット:柵の外側のエリアガードおよび作業員への警告
シングルステーション型ロボット溶接セルの安全防護では、溶接ステーションへのオペレータのアクセスを増加しながらオペレータを危険から効果的に防護することが課題となります。この用途では、オペレータが作業ステーション内に部品を置いてオープンな危険区域を出た後で、ロボットを始動させてサイクルを開始します。そして、ロボットによる溶接が完了し安全な状態に切り替わったら、再びオペレータがそのエリアに入って完成部品を取り除き、新しい部品をセットして、新しいサイクルが始まります。オペレータの防護対策としてセーフティスキャナを使用することで、エリアへのアクセスを確保し、生産性も向上できます。
説明
危険区域の床に設置したバナーエンジニアリングのAG4セーフティレーザースキャナが、オープンな周辺エリアを見張ります。物理的な柵 (保護ゾーン) と柵の外側 (警告ゾーン) の間にあるエリアの防護は、PCでインターフェイスソフトウェアを使ってプログラミングします。ロボットの動作中にオペレータやその他の作業員が危険区域に接近してくると、信号を送信して警告ゾーン内に入っていることを知らせます。この時点ではロボットは動作を続けます。そして、作業員が保護ゾーン内に入ると、ロボットなどの危険な機械が停止します。このような設定により、作業員を保護ゾーンに近づけないように警告する際の数多くのトリップや余分なダウンタイムが減少し、ロボットの動作サイクルを続行することができます。
セーフティレーザースキャナは、同じような用途に使用される他の安全防護装置と比べて、コスト効率に優れた生産性向上に役立つ安全防護ソリューションです。安全マットは高額である上に、人の出入りが多いエリアではすぐに劣化してしまいます。セーフティライトカーテンを危険エリアへの接近領域を防護するために使用することもできますが、危険エリアに接近している作業員に警告する機能はないため、トリップが頻繁に発生します。セーフティインターロック付きゲートを用いた防護柵の場合、エリア防護を効果的に行うことはできますが、オペレータのアクセスが制限され、サイクル間の時間が増加します。ワークステーションを変更する際には、スキャナを再びプログラミングすれば新しいワークセルの寸法や条件に合わせて調整できます。