レーザーセンサによる多色ペーパーロールの測定&出力の自動スケーリング
顧客の要件:張力を制御するためにペーパーロールを測定
ソリューション:L-GAGE® LE550レーザー計測センサ
採用理由:
色の影響を受けない - リニアアレイ撮像装置は、暗色およびカラーの紙を認識します
コスト - 他の同類のセンサに比べ、直線性と繰り返し精度に優れ、より安価
使いやすさ - 開梱時、センサの最大動作範囲に完全拡張済み
お客様のメリット
生産性の向上 - ロール測定の確実な実施と一定した出力により、機械のダウンタイムを短縮し、製品へのダメージを減少
課題
紙製テーブルカバーは包装される前に、大型ロールから巻き出されて所定のサイズに切断されます。このとき紙にかかる張力が不十分であったり過度であると、テーブルカバーが損傷して使用できなくなります。張力レベルを適切に保つために、ロールのサイズが縮小するに合わせて巻き出し速度を早くする必要があります。
あるテーブルトップ製品メーカーでは、多様なスタイルと多彩な色がある紙製テーブルカバーを提供しています。当初、各ロールの直径を連続測定して巻き出し速度を調整するために、色の変化に影響を受けない超音波センサが使用されていました。しかし、製造エリアの突風によって測定エラーが発生し、巻き出し速度が狂ってしまうことがありました。
製品ロスやダウンタイムが生じるため、その企業では別の解決策を模索し始めました。テストでは、光学センサは突風の影響を受けない代わりに暗い色のテーブルカバーの検出が難しく、不適切な出力が行われることがありました。
解決法
製品のデモンストレーションで確信を得たこの企業は、超音波センサの代わりとして巻取機にバナーのL-GAGE® LE550レーザーゲージセンサを採用することを決めました。
光学センサと同じように、LE550は施設内の隙間風の影響を受けません。そして光学センサとは違って、LE550は色の影響も受けません。LE550はリニアアレイ技術によって、光学センサでは最も検出が困難であった色であっても、色に関係なくロールを測定できます。LE550の優れた直線性、繰り返し精度および分解能により、信頼性が高く安定したロール測定および出力が行われます。
この企業では、L-GAGE LE550センサをデフォルト設定のまま、ティーチや出力のスケーリングを行うことなく施設中に導入しました。100 mm~1000 mmまでの動作範囲全体で自動的にスケーリングが行われるため、LE550は箱から出してすぐに使用できます。LCDディスプレイに表示されるリアルタイムの測定値と出力情報を参考にして、セットポイントや出力レベルの設定を容易に行えます。