海水処理タンクの監視
用途:流出を防止するためにタンク内の水を監視
課題:水位が高くなりすぎると、ポンプをシャットダウンする
解決法:マルチホップワイヤレス無線
メリット:ポンプの停止信号をワイヤレス送信できる
ほとんどの天然ガス田では、ガス泉に沿って地下から海水が取り除かれます。この海水は、大型のタンクに貯蔵しておく必要があり、このタンクはガス田から数マイル離れた場所にあることがほとんどです。
海水タンクがいっぱいになると、ガス田の海水のくみ上げを停止し、海水がこぼれださないように防止する必要があります。この海水がタンクから流出すれば、EPA (環境保護庁) より罰金が科せられることになります。海水タンクの水位を手作業で監視するには時間がかかり、流出事故の原因にもなりかねません。
説明
ガス田におけるタンクレベルの自動監視と汲み出しの自動制御により、ヒューマンエラーをなくし、多額の流出をより素早く防止することができます。
一連の海水タンクが満杯になると、タンクバッテリからフィールドポンプに信号がワイヤレス送信され、ガス田をシャットダウンします。タンクバッテリとポンプが数マイル離れた場所にある場合、バナーのマルチホップ無線を最適なソリューションとして使用できます。
タンクの底に水中圧力送信器を設置すると、タンク内の海水の全深度を監視できます。海水タンクの場所に設置されたマルチホップマスタ無線とPLCは、各ガス田のポンプの作動と停止を信号で送信することができます。
地形または距離により中継器が必要である場合は、タンクとガス田のポンプの間にある海水移送ステーションに設置された中継器無線が、ワイヤレス信号をガス田側にリレーします。ポンプのPLCと可変周波数駆動 (VFD) とともにガス田に設置されたスレーブ無線は、ポンプの作動と停止を行い、流出を防止します。
海水タンクの水位がわかっており、ポンプを自動的にシャットダウンできれば、多額な海水流出は、より簡単に防止することができます。スレーブと中継器無線を使ったマルチホップ無線システムにより、ほとんどの油田や天然ガス田に見られる困難な地形でも簡単に対応することができます。