透明プラスチックの張力ループ制御
用途:プラスチックフィルムのループの監視
課題:距離が異なる透明なプラスチック
解決法:S18U 超音波センサ
メリット:色や透明性に関係なく音波で表面を検出
食品トレイのプラスチックフィルム包装は、トレイがコンベア工程で搬送されていく際にフィルムを付けることで効率が向上します。その際、フィルムをトレイ上に平らに供給しながら、フィルムが破れたりちぎれていないことを確認する必要があります。フィルムの張力を管理してフィルムが破れるのを防ぐことで包装工程が中断することなくスムーズに進むように、供給工程ではループが使用されます。ループを監視するために、透明なフィルムを検出してコントローラにその状態を報告する超音波センサを使用します。
超音波を用いてウェブの破損を検出
この用途では、バナーのS18U超音波センサで張力ループ制御を監視します。S18Uの音波が透明なプラスチックに反射することで、信頼性が高く安定した検知性能を発揮します。標準的な光電センサでは、特にこの用途のようにループの揺れによって条件が変化する場合、透明な材料の検出は難しくなります。
ループが揺れると、S18Uからの距離も変化します。センサは、モデルに応じて0~10V DCまたは4~20 mAのアナログ出力によって、ループの変化の測定値をシステムコントローラに常時報告します。コントローラはS18Uからのアナログ出力情報を用いてフィルムの速度を調整し、安定したループと適切なフィルム張力を維持します。
S18Uには検知性能を一定に保つための温度補正機能が備わっており、周囲温度が大きく変動したり変化するときにセットアップし直す必要はありません。