遊園地でのエネルギー使用の管理
課題
遊園地は大型空気圧縮機を使用して園内の多くの乗り物を制御します。
メンテナンス作業員は午前中に空気圧縮機を始動し、空気圧が作動レベルまで上昇するまで約30分待機してから、乗り物のメンテナンス作業を開始する必要があります。
空気圧縮機の電源を切り忘れた場合、閉園後も夜通し稼動し続け、エネルギーの浪費につながります。
解決策
空気圧縮機を自動的にオン/オフにするために、中継器付きのSureCross MultiHop無線が空気圧縮機を制御するために設置されました。各空気圧縮機にスレーブ無線を使用し、園内の中央にある高い建造物に中継器無線を設置し、HMIシステムに接続された制御ブースにマスター無線を設置しました。
HMIシステムは、空気圧縮機と共に設置された各スレーブに自動的に信号を送信し、メンテナンス担当者のシフトが始まる30分前に空気圧縮機をオンにし、空気圧の上昇を待つ時間を排除するようにプログラムされました。
HMIシステムは、設備が稼働しない夜間、または空気圧縮機を必要としない日中に停止するように、各空気圧縮機をシャットダウンさせるタイミングで信号を送信しました。
必要としない時に設備をシャットダウンすることで、エネルギー使用量が減り、遊園地の光熱費が節約されました。メンテナンス担当者のシフトの開始前に設備の電源を入れることにより、空気圧が動作レベルまで上昇するのを待つ時間が排除され、従業員の生産性が向上しました。