医薬品のボトル詰めにおけるソフトカプセルのカウント用途
用途:ソフトカプセルのカウント
課題:非常に小さな物体を検出する必要がある
解決法:D10エキスパート スモールオブジェクトカウンター
メリット:小さな物体のカウント用にカスタマイズされている
医薬品のボトル詰めの用途では、小さな錠剤、タブレット、およびソフトカプセルのカウントを素早く正確に行い、ボトルが正しいレベルまで充填されていることを確認することが必要です。錠剤が落下する際の正確な位置を予測することは不可能であるため、正確なしきい値を設定した光ファイバアレイを、一瞬の判断に必要な高速電子機器を搭載したセンサと組み合わせるのが理想的なソリューションです。
説明
この用途を解決するために、バナーエンジニアリングは、D10Dエキスパートの技術に、小さな物体のカウント用に最適化された光ファイバアレイを組み合わせ、Q10エキスパートスモールオブジェクトカウンターを作りました。
スモールオブジェクトカウンターの光ファイバアレイを事前に構成することで、シングルポイントの投光器と受光器の光ファイバアセンブリを使用する場合に比べ、アライメントと物体の位置決め制御の重要性が低くなります。これにより、小さな物体のカウントを確実に一定して行うことができます。
センサ自体は小さな物体のカウント用にカスタマイズされており、小さな物体のカウント用途の実行に必要な機能が搭載されています。この用途にみられるソフトカプセルのカウントに関連する重要な機能が、ダイナミックイベントストレッチャ― (DES) です。ソフトカプセルは半透明であるため、センサが1つのカプセルを2つのカプセルとして判定し、2回カウントしてしまうことがあります。この問題を解消するために、DESは検出イベントの期間をユーザーが設定できるパーセント率で増加 (または延長) します。センサがソフトカプセルの前縁を検知すると、DESはその検出期間を延長して、ソフトカプセルが光ファイバアレイを通過するのに十分な時間を与えることによって、重複してカウントされないようにします。
D10エキスパート スモールオブジェクトカウンターには、ヘルスモードアラームも搭載されており、確実な検出を行うために予知保全を実施するタイミングを判定するのに役立ちます。また、自動補正アルゴリズムにより、切り替わるしきい値をセンサの環境にリアルタイムに適応させることができます。光ファイバアレイの埃や汚染によるわずかな変化や周囲温度の変化による変化はマイクロコントローラによってフィルタされます。正確なカウント機能を維持した長期にわたる障害のない稼働は、こういった機能によって確保されています。
ほとんどの用途において優れた性能と信頼性を発揮できる既定値の設定を使えば、スモールオブジェクトカウンターのセットアップと構成を簡単に行えます。セットアップと構成に関するすべてのオプションは、高度なセットアップメニューより利用できます。