不正開封防止バンドの位置と有無の検知
課題
紫外線 (UV) 発光材料を使ったTE (不正開封防止) バンドは、飲料ボトルなどをはじめとする多くの食品・飲料品製品を守るために使用されています。このTEバンドの有無と位置を確認することは、品質管理の一環として重要な役割を担っています。TEバンドがあるかないかの確認は標準的なルミネセンスセンサを使って行えますが、バンドの位置の評価は行えません。そのため、TEバンドの有無を検出し、さらに正しい位置に配置されていることを確認できるソリューションが必要になります。
解決策
マルチポイント検査機能を持つバナーのiVu TGビジョンセンサは、TE (不正開封防止) バンドの検出および位置評価に最適です。この例では、TEバンドはキャップとボトルの首部分の両方を覆う位置になければなりません。TEバンドの位置が高すぎるまたは低すぎる場合やバンド自体がない場合は、不合格と見なされます。
マルチポイント検査に対応したiVu TGビジョンセンサは、TEバンドがないボトルやバンドが正しく配置されていないバンドを同時に検出できます。このセンサは複数の情報を区別することが可能で、異常の種類とその異常の発生場所を認識することができます。iVu TGビジョンセンサで2次元領域の検査を行う場合、ボトルの外観や位置がそれぞれ異なっていても、センサを通過するときにボトルとその属性を検出できます。一方、標準的なシングルポイント式のUV光電センサでは同時に1つの属性しか検出できず、さらにボトルはすべて正確に同じ位置にないと検査に合格しません。
iVu TGとバナー製タワーライトをセットで使用すると、異常の種類をすばやく識別することができます。TEバンドが存在してそれが正しい位置にある場合、タワーライトの一番下のセグメントが緑色に点灯して、そのボトルが合格であることを知らせます。TEバンドが高すぎるまたは低すぎる位置にある場合や欠損している場合は、それ以外のセグメントがさまざまな色に点灯して特定の異常を知らせます。