部品の向き
課題
製造工程では、正しく各部品を組み立てるため、そして工程の流れを止めないために、各部品の向きが揃っていることが非常に重要になります。間違った方向の部品があると詰まりの原因となったり、作業停止によって高額なコストがかかるおそれがあります。そのため、部品が正しい向きになっていることを確認するためのソリューションが必要になります。
解決策
この例は、振動フィーダーボウルから搬出されたナットが組み立て工程の次の作業へ運ばれているところです。ナットを用いた工程がスムーズに行われるように、すべてのナットは同じ向きに揃っていなければなりません。
各iVuシリーズ ビジョンセンサには、エリア、一致、分類、欠陥の4つのセンサタイプが搭載されています。装置のセットアップ、管理、監視は、内蔵タッチスクリーン、リモートタッチスクリーン、またはPCを使って行います。一致検査向けに構成されたiVuは、向きの正しいナット画像をキャプチャし、基準画像としてそれを使用します。各ナットはこの基準画像と比較され、一致しているかどうかが判定されます。基準画像と一致しない部品が検出されると、センサから製造ラインに不合格の出力が送信され、そのナットははじかれます。
iVuシリーズ ビジョンセンサには、タッチスクリーン内蔵モデルとそれが付属しないモデルが用意されています。ユーザーは、装置上、またはラインから離れた場所でリモートタッチスクリーンかPCを使用して、検査を構成、変更、監視することができます。検査パラメータの構成は、直感的な操作環境とメニュー操作式のツールによって簡単に行えます。初めて使用するユーザーでも、工場現場から、または離れた場所から、素早く楽に検査を適用し、サポートすることができます。