バイアル充填工程での位置確認
課題
注射剤や凍結乾燥される (フリーズドライ) 医薬品は、多くの場合、無菌環境で包装されます。通常は、液体充填機によってバイアルの充填、栓の取り付け、クリンプキャップの締め付けまで自動的に行われ、充填速度とバイアルサイズに応じて毎分100~200本のスピードが維持されます。
ガラスバイアルに取り付けられる栓は、注射剤の場合は完全挿入、凍結乾燥薬品の場合は部分挿入となります。
解決策
栓の位置を確認することは非常に重要です。バイアルが適切に密封されていなかったり栓の位置が正しくないと、製品の完全性が損なわれることがあります。ビジョン検査は、バイアル充填工程で密封品質と栓の位置を検査するためのフレキシブルで強力な、
効率の高い方法を提供します。完全挿入の栓の場合は、バイアルの最上部と栓の最下部の距離が最小になる場所を検出します。一方、部分挿入の栓の場合は、栓とバイアル間の特定の距離を検出します。
バナーエンジニアリングの密閉型PresencePLUS P4 OMNIビジョンセンサは、栓の位置確認のための最適なソリューションを提供します。IP68等級に対応しているため、無菌環境や産業用クリーンルーム環境に適しています。多くの場合、このビジョンセンサのバックライトを使用してバイアルのシルエットと栓のプロファイルを投影し、解析を行います。
このセンサにはさまざまなビジョンツールが完全装備されており、検査領域の容易な特定、栓位置のエッジ検出、許容合格基準と照らし合わせた各位置のテスト、充填機PLC、PC、HMIへの関連検査結果および画像の通信を行えます。また、ビジョンセンサからのディスクリート出力
はカスタマイズ可能です。