産業用巻取機の無欠点スタンダード [成功事例]
顧客の要件: ガラス繊維およびガラス糸製品のスプーリング中に欠陥を検出する
解決策: SureCross® DX80 FlexPower®ゲートウェイ、SureCross® DX80 FlexPower®ノード
採用理由: 完全なワイヤレス環境 - 電池式ノードおよびセンサは、離れた場所にあるゲートウェイとワイヤレスで通信
お客様のメリット
容易に設置できる – 既存のインフラに適応するワイヤレスシステム
低メンテナンス – ノードおよびセンサの電池の平均寿命は2~3年
品質保証 – 早期にミスを検出して修正することで材料の無駄を削減
背景
産業用糸に特化した製造分野で成功を収めたある企業では、自動車、航空宇宙、軍隊、複合材料といった産業分野向けのガラス繊維とガラス糸を製造しています。この企業では、高い製品水準を維持し、コストがかかる返品を最小限に抑えるために、欠陥ゼロという目標を打ち出しました。この目標を達成するために、この企業では自動化された糸検査システムを必要としていました。
課題
産業用巻線機は絶えず高速回転しているため、標準的な有線の監視ソリューションの導入は困難です。そして補助電源がないため、独立した電源供給の方法が必要になります。有線式のソリューションをカスタマイズする場合は、回転式の機械向けに設計された専用の設備が必要になり、コストが増額しシステム設計や操作が複雑になります。
解決策
この用途に最適なソリューションは、SureCross® DX80 FlexPower®ワイヤレスネットワークでした。このノードはIP67等級に対応した頑丈なエンクロージャで守られ、巻取機の内部に設置できます。このノードはオープンな設計になっており、サードパーティ製の誘導近接センサを容易に統合することができます。ノードとセンサの電源供給は内蔵された3.6Vリチウム電池1個で行い、この用途での推定寿命は2~3年です。
システム設計はシンプルで効果的です。糸は巻き取られるときにダイを通過します。そのとき何らかの欠陥や「ブロッブ」があると、ダイが移動します。その動きが近接センサによって検出されるとノードに伝達され、離れた場所にあるゲートウェイに伝送されます。レスポンスが早いため (63ms)、エラーが検出された直後にシステムを停止することができ、オペレータは「ブロッブ」を取り除いてスプールの無駄をなくすことができます。