透明なパッケージに入った透明な液体の検出
用途:透明なIVバッグに入った透明な液体を検出
課題:水ベース液体の検知
解決法:QS30H2Oシリーズセンサ
メリット:水によって減衰される特定の波長を利用
透明なIVバッグ、ガラスバイアル、プラスチックシリンジに入っている食塩水、液体ワクチン、薬剤などの透明な液体を検出することは、医薬品包装の一般的な検知用途です。透明な液体があるときとないときのコントラストが十分でないため、特に620~685 nmの可視赤色波長を用いた標準的な光電センサではこのような検出は難しくなります。この波長範囲では光が水の中で減衰しません。そのため、水ベースの液体を正確に検出するには、中間赤外線範囲で機能するセンサが必要になります。
説明
バナーのQS30H2Oセンサは、水や水ベースの液体の存在を検知する際の課題に対処するために特別に設計されたセンサです。QS30H2Oは透過ビーム検知モードで機能し、投光器には1450 nmの波長を持つ特有のLEDがあります。この波長は中間赤外線範囲に含まれ、水で容易に減衰します。
1450 nmの波長のLEDを使用することで、QS30H2Oは効果的かつ正確に水を検出できます。水がある場合、波長は弱くなり、センサで十分な光量が検出されません。水がない場合は1450 nmの光が多く検出され、水がないことをオペレータに知らせる信号がPLCに送信されます。
QS30H20は、このような用途でコントラストを高めるために標準的な光電センサとは異なる波長を使って、透明な容器に入っている透明な液体を検出します。このセンサは、プラスチックやガラスの容器を通過するのに十分な高い過剰ゲインを持ちながら、容器内の水に対する感度を維持します。