銀行ドライブスルーでの自動車の検出
用途: 銀行のドライブスルー窓口での自動車の検出
課題: 屋外環境
ソリューション: QT50Rシリーズ高感度レーダーセンサ
メリット: 制御不可能な気象要因の影響を受けないレーダーセンサ
銀行のドライブアップの窓口では、自動車で訪れる顧客に最適なサービスを提供するために、車両が来たことをすぐに把握しなければなりません。そのため、移動中または静止状態の大きい対象物の存在を検知できる信頼性の高い検出方法が求められます。また、屋外の環境に耐えられる特性を持つセンサであることも必要です。
説明
この課題を解決するアプローチとしていくつかの方法があります。以前は光電センサや超音波センサが使われていましたが、いずれの方法にも難点があります。従来の光電センサの場合、屋外環境では汚れやほこりが堆積して信頼性が低下する上に、日光や車両の色、車両の反射性などの制御不可能な要因が検知能力に影響します。超音波センサの場合は、屋外環境で風の妨害を受けます。さらに、通過する車両は広く平坦な表面をしていないため、超音波センサで正確に検出することはできません。
R-GAGE QT50Rレーダーセンサは移動中または静止状態の大きい対象物を計上や色に関係なく検出するために設計されたセンサです。QT50Rは周波数変調連続波 (FMCW) レーダーを用いて、独立したアンテナを通してミキサーで取り込まれたスイープ周波数を送受信します。そして、デジタル信号プロセッサで信号の解析が行われて、対象物の有無と距離が判定されます。検知範囲はユーザーが調整できるため、指定した範囲内の対象物のみが検出され、セットポイントを超える対象物や背景は無視されます。
堅朗で汚れに強いIP67ハウジングを持ち、天候の影響を受けないR-GAGE QT50Rレーダーセンサは強風などの環境条件に耐えることができ、屋外用途に最適であると言えます。
この例ではQT50Rはドライブスルー窓口の軒の部分 (地面に垂直な角度から10度以内の角度) に取り付けられ、道路を検出するように設定されます。車両によってセンサのビームが遮られるとセンサの出力が切り替わり、車両の存在を知らせる信号が銀行員に送信されます。この検出方法には、特別仕様の前景抑制ソフトウェアを搭載したセンサが必要になります。