ワイヤレスによりダウンタイムを削減

DX80 Robot End Effector Position

課題

ステンレス鋼および特殊合金の製造業者は、鋳造産業にビレット、ブルームおよびインゴットを供給します。生産時におけるマグネシウムビレットの取り扱いには、関節式ロボットが使用されます。ロボットのエンドエフェクタにある近接スイッチは、グリッパから制御パネルにステータス情報を伝達します。

近接スイッチを制御パネルに接続するためには、ロボットケーブルが使用されてきました。環境上の課題およびロボットの動きにより、ケーブルの完全性が損なわれました。頻発する断線のために生産が停止されたことにより修理と交換が必要となり、コストが上昇し生産性が低下する結果となりました。 

解決策

ケーブルに代わる手段として、バナーのSureCross® DX80ワイヤレスネットワークが選ばれました。このネットワークは、複数のエンドポイントノードとの双方向通信が可能なゲートウェイを中心に構築されています。このネットワークは900 MHzの周波数帯域で動作し、距離があったり障害物が存在しても堅牢な通信を実現します。周波数ホッピングスペクトラム拡散 (FHSS) 技術と時分割多元アクセス (TDMA) 制御アーキテクチャは、装置間の確実なデータ配信を保証します。

社内の15台のロボットそれぞれに、SureCross DX80 FlexPowerノードが設置されています。各ノードは、エンドエフェクタの近くの4つの誘導近接スイッチに接続されています。スイッチはグリッパの位置を検出し、それをノードに伝えます。ノードは、制御パネルにあるSureCross DX80ゲートウェイにこの情報を送信します。内臓の3.6Vリチウム電池がノードとスイッチに電力を供給します。

SureCross DX80ワイヤレスネットワークを導入することにより、近接スイッチと制御パネルの間で長いケーブルを使用する必要が無くなりました。停止時間および修理と交換のための支出が大幅に減少しました。経費が削減されたことと生産性が向上したことより、同社は毎月100,000ドル以上の節約を実現しました。

この記事で取り上げられた製品

Performanceシリーズのゲートウェイとノード
Performanceシリーズのゲートウェイとノード

大規模なエリアでI/Oを伝送するポイントツーマルチポイント (一対多) ネットワークを作成します。入出力のタイプにはディスクリート (ドライ接点、PNP/NPN)、アナログ (0~10 V DC、0~20 mA)、温度 (熱電対およびRTD)、およびパルスカウンタがあります。

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